【FTG未来旅行社】9/29広州発●南ウイグル環線6泊7日ツアー

〇カラクリ湖

　カラクリ湖は高原湖であり、ムスタグアタ山(慕士塔格山)の麓に眠っています。そしてブロンクリ湖(白沙湖)も同じくアクト県(阿克陶县)のパミール高原(帕米尔高原)にあるブロンコ郷(布伦口乡)のムスタグアタ山とコングール山(公格尔山)の麓、カラクリ湖から十数キロ離れているところに眠っていますが、景色は全然同じなものではありません。

　カラクリ湖は標高3,600mのところにあり、面積は10㎢であり、深さは30m以上です。水が深く黒く見えるので、カラクリ(キルギス語で黒い湖を意味している)と呼ばれるようになりました。カラクリ湖は高山の氷河に蝕まれできた堰止湖であり、夏は氷雪が融けた水が流入します。

凍結期間は6ヶ月です。カラクリ湖は透き通る水をたたえ、雄壮なムスタグアタ山を映しています。氷雪で覆われた峰も湖水も同じ色、岸辺に色とりどりの野の花や草が生え、麗しい景色が広がっていくのです。カラクリ湖の別称は「七色の湖」です。変わる光によっては青、碧、ブルー・グレーなど湖水の色は変わります。

〇クチャ新疆クチャ大峡谷国家地質公園

　庫車（クチャ）大峡谷は、コズリア（「克孜勒亚」、ウイグル語では、赤い山の崖という意味）大峡谷とも呼ばれ、天山山脈の南麓、アクス地区（阿克苏地区）の庫車県（古称「龟兹」）から北に64㎞のところに位置します。

　庫車大峡谷は、一人のウイグル族の若い羊飼いが、1999年の夏に放牧の際、発見したもので、2003年「中国十大美しい峡谷」の一つとして認められました。2005年に『ナショナルジオグラフィック』に世界10大美しい峡谷の一つに認定されました。クチャ県大峡谷は中国の観光地等級AAAA指定箇所と国家地質公園として、シルクロード北段と国道217号の中段にある「新疆ゴールデン観光廊下」の真珠として輝いています。

　峡谷は南から北に向き、全長5㎞ぐらいで、億万年に渡る地質運動と侵食作用、洪水などの大自然の力により、今のような珍しい大自然造形風景奇観になりました。大峡谷は幅が一番広いところは53ｍで、もっとも狭いところは0．4ｍのみで、一人しか通れません。地質学的および地形学的景観をもつ最も豊富な自然地質学博物館です。

　庫車大峡谷は、命名された景勝地が42ヶ所あり、峡谷の入り口から1.4㎞の所には、高さ35ｍの唐代石窟があり、南、北、西の三方の壁には、壁画や漢字が残っています。国際連合教育科学文化機関が二度に亘り、庫車大峡谷の実地調査を行いました。

〇タクラマカン砂漠

　タクラマカン砂漠（塔克拉玛干沙漠）とは中央アジア、中国の新疆ウイグル自治区にある砂漠です。語源は、ウイグル語の「タッキリ（死）」「マカン（無限）」の合成語と言われ、「死の場所」「死の世界」といったニュアンスとされます。「生きては戻れぬ死の砂漠」という意味があります。

　サハラ砂漠に次ぐ世界2位の面積を持つ流動性砂漠で、中央アジアのタリム盆地の大部分を占めます。東はゴビ砂漠、西はパミール高原（5,000m級）、南は崑崙山脈（6,000～7,000m級）、北は天山山脈（6,000～7,000m級）に囲まれているため、非常に乾燥しており、降水量は年に数ミリ程度です。過去は海または湖だったとみられ、標高は非常に低く標高がマイナスの地域もあり、最低海抜はマイナス130mです。

天山南路はタクラマカン砂漠を南北に迂回するように分岐し、北が西域北道、南が西域南道と呼ばれました。周辺にはタリム河、ホータン河などの河川がありますが、いずれも内陸河川です。なお、ホータン河は崑崙山脈の雪解け水が増える夏季のみタクラマカン砂漠を縦断し、タリム川と合流する季節河川として知られます。

和田→库车のG217砂漠公路

〇タリム河とオアシス「アラーム」

　タリム（塔里木）河は天山に源を発するアクス川とカラコルム山脈に源を発する葉尓羌川及び和田川が合流したものです。最後にタイテマ湖に流入するとなります。アクス川は水量が多くて、タリム川の主な水源です。タリム川は中国で一番長い内陸河川で、全長2179㎞、流域面積は102万㎢です。世界でも第5大の内陸河川だそうです。中国では最大な盆地―新疆ウイグル自治区のタリム盆地の大部分が含まれていますが、タリム盆地緑の経済と自然生態及び各族人民の生活を保障できる生命ラインです。“生命の川、母の川”と褒められています。

   「タリム」は古語に「湖と砂漠に注入する川の支流」という意味だそうです。「タリム河」のお名前の由来は歴史の本『清史稿』が載せていました。上流地区は凸凹している砂漠ですので、氷山からのお水は多い沙が付いて、川の水は変動しかねないです、そのため、「手綱なしの馬」と言われています。また、「畑」の意味もあるそうです。

　アラーム市は若き現代屯田兵の街ですが、最近の考古結果から見れば、4600年前に古チャン族はすでにここに住んで、生活を送っていました。アラールとはウイグル語で「緑の島」を意味し、古くから東西の交通路上の「オアシス」であり、シルクロード開拓以来の交通の要衝でもありました。世界的に有名なタリム河はここから源を発してそして都市を貫いて、沿岸の畑を灌漑していきます。

アラール市内

アラール市内にある

タリム河を跨ぐ塔里木河大桥

「シルクロード:長安-天山回廊

の交易路網」の名で

2014年に登録された

〇クズルガハ烽火台（克孜尔尕哈烽燧）

　クズルガハ烽火台は古代シルクロード北道にある最も古く、最も良く保存されたテイル烽火台です。クズルガハ烽火台はクチャ県南東側のイシハラ郷(伊西哈拉镇)に位置し、クチャ県の県城から10㎞離れています。

この烽火台はチョルタク山(却勒塔格山)南麓の塩水渓谷から程近い平たい台地にあり、漢代に建てられ、標高は1,200ｍです。名前のクズルガハはウイグル語で「赤い喙のカラス」もしくは「赤い歩哨所」という意味です。

　この高くそびえる古代軍事施設は二千年も渡っても変わることなく、雄々しくここに佇んでいます。烽火台の土台は長方形をしており、東西で6m、南北で4.5m長いです。基礎部分はほんの僅かにピラミッド形を呈し、16mの高さがあります。上に望楼があり、それを囲む木の柵は今でも見られます。

〇スバシ仏寺遺跡(苏巴什佛寺遗址)

　スバシ故城はクチャ県の東へ23㎞、新疆地区良い状態で保存されており、最も大きい仏寺遺跡で、仏教がシルクロードを通じて中国に伝わったことを証明する重要な歴史の証人です。

　城内に多種類の建物が数多く残されており、様式もスタイルも独特なので、新疆古代の仏教寺院と中国仏教寺院の歴史を研究するための貴重な資料として、高い歴史的価値があります。城内の建造物、石窟の構造と壁画には独特性があるため、芸術的価値も高く持っています。また、遺跡内に発見された様々な文物はキジの歴史、民族、文化および中原と西域の文化交流を研究するための重要な実物資料であり、豊富な文化研究的価値も備えています。

　スバシ仏寺は「アーシュチャリア寺(昭怙厘大寺)」とも呼ばれ、新疆クチャ県の現在の県城の北東側にあるのチョルタク山(却勒塔格山)の南麓に位置し、クチャ河(库车河)を隔て、東寺区と西寺区に分かれています。初唐の玄奘三蔵法師は亀茲を通りかかる時に、この寺を「佛像庄飾，殆越人工」(仏像は荘厳であり、作り物とは思わないほど良くできている)と評価したことがあります。

東寺区はクチャ河東岸にある丘に建てられ、東西で約146ｍ、南北で約536ｍです。建物は殆ど西寺区に集中的に分布しています。現在、スバシ仏寺で見学可能なのは西寺区だけであり、東寺区はまだ開放していません。

〇キジル千仏洞(克孜尔石窟)

　キジル千仏洞(克孜尔石窟)はクチャ県の西側から73㎞、バイチョン県の東側から67㎞離れております。キジル千仏洞は中国で最も古く、最西端にある大型石窟群であり、西暦3世紀(後漢末期)で開削工事は始まり、5～7世紀に最盛期を迎え、8世紀末までは新しい洞窟の開掘作業はほとんど停止しました。このような長期間を続く石窟造りの例は世界でも他にありません。

　　キジル千仏洞には番号を付けられた洞窟が236基あり、現存する壁画の総面積は1万㎢に達しますが、良い状態で保存されている洞窟は135基しかありません。

　使い道からすると、洞窟は僧房と仏殿に分けられます。僧房洞窟は僧侶の住居であり、廊下と居間からなる部屋が多く、中にはかまどなど簡易な生活設備が備え付けてあります。仏殿洞窟は信者たちが礼拝する場所であり、法師たちが経典を学び、信徒に仏陀の教えを伝える場所です。仏殿洞窟の中には大仏窟と長方形の主室に柱がある中心柱窟があり、そのほかに主室が四角い方形窟がいくつかあります。これらの用途・種類・形の違う洞窟が規則的に並んでおり、一つの整体を構成しています。

特徴的な様式を持っている洞窟と壁画からは古代インド文明のガンダーラ文化、亀茲文化、吐蕃文化と中原の漢文化など数多くな文化による影響が見え、古亀茲国の宗教、芸術、音楽や舞踊、言語、文字、生活および建築技術などの方面の状況も伺えます。

　キジル千仏洞は亀茲文明の発祥地であるため、この石窟の様式、彫刻芸術と壁画の芸術はアジアの歴史、文化、仏教史、美術史および美学理論において非常に重要な地位があります。

カシュガル【喀什】編

〇旧市街

　カシュガル市旧市街は今のカシュガル市の東側から20㎞くらい離れている所にあり、昔は「疏勒(そろく)」と呼ばれたことがあり、二千年の歴史があります。

　そこは自然の風景が綺麗なだけでなく、民俗と建築様式も興味深いです。古い泥道に横丁があり、広いほうはロバ車が通れ、狭いほうは二人が肩を並べ歩けません。長いほうは600mであり、短いほうは50m進めばもう出口が見えます。曲がりくねった横丁はあちこち進む方向を変え、四方八方に通じます。

　横丁の両側にはウイグル民家が並んでいます。民家の殆どは2～3階建ての建物であり、骨組は木造で壁は土で版築し、地下室を持つものもあります。居間、寝室などは木造りの階段で繋げられています。門並みに屋上の物干し台があり、小さな庭も備えています。

〇エイティガールモスク(艾提尕尔清真寺)

　エイティガールモスクは1442年に建てられ、新疆ひいては中国で最大のモスクであり、中国国内にだけでなく、国外の宗教界にまで大きな影響を与えており、中部アジアで最も影響力を持つ三つのモスクの一つです。

　このモスクはカシュガル市の中心部にあるエイティガール広場(艾提尕広場)の西側に位置し、敷地は16,800㎢くらいの広さがあります。モスク自体は西側にあって東向きであり、入口の塔、庭園、経蔵と礼拝殿からなり、建築様式が民族的と宗教的な特徴を強く感じさせます。

　1442年にカシュガル王によって建てられました。エイティガールはウイグル語で「最高級のモスク」を意味しており、自然に「祝日に人が集まる場所」になりました。最初は小型のモスクに過ぎませんでしたが、その後何度か増築され、金曜日の大礼拝(Jumu'ah)ができるほどの大モスクになりました。1798年、1人のウイグル族の女性グリレナ(古丽热娜)がパキスタンに行く途中、カシュガルで病没しました。彼女が残した旅費でこのモスクは更に増築され、「エイティガール」という名前が与えられました。その後はクオリピアハンというウイグル族女性財産家によってエイティガールモスクがもう一度増築され、40万㎢の畑を金銭と共にモスクに寄付しました。

　　今ここは新疆全てのムスリムが礼拝にくる場所になり、毎日2～3千の信者が訪れており、金曜日の大礼拝には男ムスリムが6～7千人に達しています。イード・アル=アドハーの時には、新疆各地からムスリムがここで集まり、夜を徹して祝祭をします。

〇アパク・ホージャ墓（香妃墓）

　香妃墓はカシュガル市(喀什市)から東へ5㎞離れているコガン村(浩罕村)に位置し、17世紀、カシュガルの政治・宗教の実権を握っていたマホメットの末裔と称するホージャ一族の墓です。緑色のタイルに覆われた典型的な古代イスラム建築群です。

　中には5世代にわたる一族、計72名がここに葬られていると言われていますが、実際に見つかった墓の穴の数は58つしかありません。ヤルカンド・ハン国の統治者ともなった2代目アパク・ホージャの厚い人望が故、1693年に彼の死去によってここは「アパク・ホージャ墓」と呼ばれることになりました。また、この墳墓は「香妃墓」という名で人々に親しまれています。

　伝説によると、アパク・ホージャの末裔には清代の乾隆（けんりゅう）皇帝の妃になったパエルカンという名前の女性がいました。彼女の身体から沙棗の香りがするから「香妃」と呼ばれており、最後までウイグル族としての誇りを持ち続け、乾隆帝を拒んだために死を賜わったともいわれている悲劇の女性です。29歳の若さで亡くなった後、特製の輿にのせられ、124人の人々に担ぎつがれ3年半かかってカシュガルに戻って、このアパク・ ホージャ墓に埋葬されたと言い伝えられている。

　しかし、学者の調査によると、香妃は此処に埋葬されておらず、河北省遵化市の清東陵の中にある裕妃園寝に眠っているそうです。享年54歳。

ヤルカンド【莎车】編

〇ヤルカンド・ハン国王陵（叶尔羌汗国王陵）

　ヤルカンド・ハン国王陵は1533年にサイイド朝スルターン・サイイド 1世を記念するために建てられ、観光スポットはアマニサハンの墓(阿曼尼沙罕紀念陵)、アルトンマザ(もしくはヤルカンド・ハン国王陵)、歴史文化広場、アルトンモスクがあり、総面積は1.779万㎡です。独特な姿をする古今のイスラム教の建物の醍醐味を味わえるこの観光地は、イスラム教歴史文化を物語っています。

　ヤルカンド (莎车)は十二ムカーム(木卡姆)音楽文化の重要な発祥地と伝承地です。ムカームというのは、新疆ウイグル自治区におけるウイグル人の居住地で歌い継がれる「十二ムカーム」と「ドラン(刀郎)ムカーム」、「トルファンムカーム」、「ハミムカーム」の総称であり、歌、踊りそして演奏を合体させた芸術です。特に「十二ムカーム」は、ウイグル族ムカームの代表であり、新疆ウイグル自治区の南側および北側のイリ・カザフ(伊犁哈薩克)自治州で広く伝わっています。

　　十二ムカームは長い歴史を持ち、古代の西域音楽の亀茲音楽、疏勒音楽、高昌音楽、伊州音楽、ケリヤ音楽などの音楽からの伝統を受け継ぎ、漢朝唐朝時代に完全なる芸術の形を持つようになり、中国の音楽に良い方面の影響をもたらしました。「ムカーム」はアラビア語で言うルールや集まりの意味でありましたけど、転じて古典音楽という意味になっています。十二ムカームは12セットの古典音楽を指し、ウイグル十二ムカームの中でムカームごとにナハマ、ダスタン、メシレープという3つのパートに分けられ、パートごとは更に4つのメインメロディといくつかの変奏曲に分けられます。十二ムカームは2005年に無形文化遺産に登録されました。

十二ムカーム（イメージ）

　また、ヤルカンドは「中国のアーモンドの街」という美称も持っています。

ホータン【和田】編

〇和田玉（ホータン玉）

　和田玉（ホータン玉）とは、中国新疆ウィグル自治区のホータン地区（和田地区）で、採取されるヒスイです。軟玉（ネフライト）でありますが、軟玉の中では比較的硬いです。

　和田玉の利用は7000年に及ぶ歴史があります。人々を魅了する和田玉は、きらびやかで美しく多彩な文化を持ち、昔から工芸品が伝えられており広く知られてきました。世界中にある数多くの宝石などは、和田玉と匹敵することができないと言われ、和田玉は古人に「真玉（本当の玉）」と呼ばれたほどです。中国では最高な玉として、昔から重宝されており家宝や財産として取引されてきました。今でも和田玉は「幸運で和やかな平安を喚（呼）び起こす玉」と信じられています。

　近年は、和田玉の採掘が難しくなっており、値段が高騰し始めています。玉を探し当てれば一夜でお金持ちになれますので、毎年農閑期になると、和田地区に数万人から数十万人の人が和田玉を探すため、掘ったり、拾ったり、ヨロンカシュ川(白玉河)に入って玉をすくったりします。その様子は非常に盛大で、空前の盛況になっています。

※本ツアーはヨロンカシュ川(白玉河)で玉探しを体験するスケジュールとなっております。

〇和田夜市（ホータン夜市）

　新疆ウイグル自治区のグルメというと、「和田（ホータン）夜市」が非常に有名です。新疆最大の夜市である「和田（ホータン）夜市」は敷地面積 4600㎡、年間 365 日営業。ケバブ(赤柳焼肉)と焼き卵、焼きまんじゅう、ヨーグルトまんじゅうは地元の特色です。

赤柳焼肉（イメージ）

馕（ナン　焼きパン）と一緒に食べる流儀

ウイグルほどんとの料理はここで食べられますので、「和田（ホータン）夜市」は夜市の中にもとりわけ有名です。郷土料理とお酒を楽しみながら、歓談するのは多くの地元住民の生活の一部になっています。

※本ツアーはビール飲み放題で夕食をとるスケジュールとなっており、ぜひ地元っ子の味と夜市の雰囲気を、たっぷりと楽しめましょう！

〇ラワク寺院遺跡(热瓦克佛寺遗址)　

　ホータン市洛浦県北西へ60㎞のところにあります。砂漠の中には仏塔を中心とする寺院建築の遺跡があります。ラワクはウィグル語で「高い寺」の意で、後漢(1～3世紀初め)の頃の仏塔とそれを囲む方形の壁のみを見ることが出来ます。仏塔は3層まで現存し、塔の頂上はすでに損壊されています。1、2層は方形、3層は円形になり、土レンガで創造されています。寺院の中には高さ2.7mの塀の跡があります。塀の内外には頭部が損壊された塑像の座仏も残され、彩色された壁画も鑑賞できます。仏塔の周りを一周できる木造の遊歩道が整備されていて、仏塔そのものに近づくことはできませんが、朽ち果てた仏塔が1000年以上の年月を感じさせます。

クチャ【库车】編

〇王陵クチャ王府

　クチャ王府の正式名称は「库车世袭回部新王府」であり、亀茲文化とクチャの風俗を展示する重要な媒介とされています。1759年清王朝の時代の乾隆皇帝が大小和卓（ホージャ）の武装反乱を鎮めたウイグル族リーダーの鄂を表彰するため、漢族の職人たちを派遣して王府を作らせました。しかし、本来の王府は長い歳月の中ですでに破壊されてしまい、今ここにあるのはクチャ県政府が2004年に再建したものです。

　再建したクチャ王府は敷地の広さが4万㎡で、その宮殿、東屋や城楼などの建物は中原とイスラム両方の特徴とも示しています。当王府は主に王府、亀茲博物館、古城壁という3つの展示エリアに分けられています。

　中国政府が認めた最後のクチャ王である達吾提・買合蘇提氏が2014年7月30日、享年88で亡くなりました。ところで、1966年生まれの達吾提・買合蘇提氏の妻、つまり最後のクチャ王妃は現在でもクチャ王府に住んでおり、旅行記念品を売ったり観光者と写真を撮ったりして生活費を稼いでおります。

クチャ王と王妃のツーショット

【カシュガル=喀什】万达美居酒店（2泊）

【ホータン=和田】和田迎宾馆（1泊）

【アラール=阿拉尔】丽枫酒店（1泊）

【クチャ=库车】库车万华酒店（2泊）